乾燥・焼却の豆知識

「マイセリウム(キノコ菌糸体)の乾燥」について

マイセリウム(キノコ菌糸体)とは、キノコやカビなどの真菌類が成長する際に形成する菌糸(ハイファ)が網の目状に広がった集合体のことです。私たちが普段食べている「キノコ(子実体)」は、マイセリウムが作り出す「実」の部分に過ぎず、本体は土中・木材・有機物の中に広がるマイセリウムです。

 

<マイセリウム(キノコ菌糸体)の特徴>
■非常に成長が早い
条件が良ければ数日~数週間で巨大なネットワークを形成します。

 

■自己増殖・自己修復能力を持つ

 

■強度と軽量性を兼ね備える

 

■繊維状構造により 軽くて強い

 

■圧縮成形で高い耐久性を発揮

 

■完全な生分解性
使用後は土に還ります。

 

■プラスチックや発泡スチロールの代替材料として注目

 

■低環境負荷
栽培に光不要。

 

■農業廃棄物(おが粉・藁・コーヒーかす等)を栄養源にできる

 

<マイセリウム(キノコ菌糸体)の用途>
■建材・素材
断熱材、防音材、レンガ・パネル、発泡スチロール代替

 

■パッケージ
緩衝材(エコ梱包材)、使い捨て包装資材

 

■ファッション・レザー代替
マイセリウムレザー(動物皮革代替)

 

■医療・バイオ
創傷治療素材(研究段階)、抗菌性素材、バイオスキャフォールド。

 

■食品・発酵
マイコプロテイン(代替肉原料)、発酵食品・健康素材

 

<マイセリウム(キノコ菌糸体)のバイオマス燃料としての可能性>
マイセリウムは、「それ自体が燃料になる」のではなく、「廃棄物を燃料に変えやすくする存在」として高い可能性があります。

 

直接の燃料にはなりにくいです。

 

木材や藻類のように「そのまま燃やす燃料」には向きません。

 

マイセリウム(キノコ菌糸体)は、生ゴミや農業廃棄物をマイセリウムで分解し、ガス発酵することができます。

 

また、バイオアルコール燃料として、分解しにくい植物繊維を糖に近い形に変えることができ、燃料化のコストを下げられます。

 

マイセリウム(キノコ菌糸体)は、問題点・課題もあるとはいえ、サステナブルなエネルギー原料としての可能性があります。

 

今後の技術革新や支援策によって、マイセリウム(キノコ菌糸体)の再生可能エネルギーとしての可能性が広がるとも言えます。

 

マイセリウム(キノコ菌糸体)の乾燥処理をお考えの企業様は、是非、お気軽にご相談くださいませ。

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