マイクロアルジェ(藻類)とは、肉眼では見えないほど小さな藻類の総称で、主に水中に生息する単細胞またはごく単純な多細胞生物です。

 

＜マイクロアルジェ(藻類)の特徴＞
■光合成を行い、二酸化炭素を吸収して酸素を放出
■海・淡水・湿地など多様な環境で生育
■地球上の酸素供給や生態系の基盤形成に重要

 

＜代表的なマイクロアルジェ＞
■スピルリナ
高たんぱくでサプリメントとして利用。

 

■クロレラ
ビタミン・ミネラルが豊富。

 

■ナンノクロロプシス
EPA（オメガ3脂肪酸）の供給源。

 

＜マイクロアルジェ(藻類)の用途＞
■食品・健康：サプリ、機能性食品
■バイオ燃料：バイオディーゼル・次世代燃料
■環境対策：CO2削減、排水浄化
■化粧品・医薬：抗酸化成分、医療素材
■飼料・養殖：魚介類の栄養源

 

＜マイクロアルジェ(藻類)のバイオマス燃料としての可能性＞
■圧倒的な生産効率
一部のマイクロアルジェは乾燥重量の30〜70％が油脂。

 

■陸上植物（菜種・大豆など）より単位面積あたりの油脂生産量が数十倍
理論上は、農地不足問題を回避できる燃料原料。

 

■食料と競合しない
畑を使わない(砂漠・工場跡地・水上でも培養可能)。

 

■海水・排水も利用可能
「燃料 vs 食料」という倫理問題を回避。

 

■成長過程で二酸化炭素を大量吸収
燃焼時に排出されるCO2はもともと吸収した分。理論上カーボンニュートラル。

 

■燃料の質が良い
脂質は「バイオディーゼル」や「ジェット燃料(SAF)」へ転換可能。

 

■硫黄分がほぼゼロ。排ガスがクリーン。

 

＜マイクロアルジェ(藻類)の問題点・課題＞
■コストが致命的に高い。

 

■スケールアップが難しい
研究室レベルでは成功しているが、数万トン規模になると、雑菌混入や天候依存や設備トラブルなどが問題になる。

 

マイクロアルジェ(藻類)は、問題点・課題があるとはいえ、サステナブルなエネルギー原料としての可能性があります。

 

今後の技術革新や支援策によって、マイクロアルジェ(藻類)の再生可能エネルギーとしての可能性が広がるとも言えます。

 

マイクロアルジェ(藻類)の乾燥処理をお考えの企業様は、是非、お気軽にご相談くださいませ。